山好きママが勝手に語る。私の山感を作った山マンガ5選

私の山好きを育てたものの一つに、実はマンガがあります。
山を自分のペースで登る楽しさだったり、仲間と登る楽しさだったり、時に山の厳しさだったり。
マンガの中には、いろんな「私の山」が描かれていて、私の山の世界と知識を広げてくれました。

今回はそんな、私の山感を作ってくれた山マンガを5つ紹介します。

目次

山と食欲と私  ー信濃川日出雄ー 

会社員の日比野鮎美さんが、基本1人でマイペースに山を登って、
ごはんも自分の好きなものを食べるマンガ。

ブログ名の「山と子育てと私」はこのマンガのオマージュです。

基本的な体力作りや装備は整えているものの、ガチガチの山女ではなく、自分のできる範囲でゆるく、安全に登山を楽しんでいるのがいい。
難しい山に登ることや、早さなんて気にしなくていい。山って基本自分の好きなように登ればいいんだよって、鮎美さんの山行スタイルが教えてくれる。
私は実はかなりの運動音痴です。体力もあまりある方じゃない。球技とか反射神経がいるものは最悪。
そんな私でも私の歩き方をすればいいし、準備で解決できることもある。私が選ぶ楽しみ方がある。
それを肯定してくれるようなマンガです。

そして山で食べるごはんは基本美味しい。
第一話がおにぎりなんだけど、それだけでもご馳走になるのが山ごはん。
何でも基本美味しいというアドバンテージではあるけれど、その上でバーナーだったり小屋泊だったり、山の上の制約の中でごはんについて考えることが楽しいということを教えてくれる。
このマンガは山ごはんの美味しさと楽しさを鮎美さんの料理と表情で描いています。

私の忘れられない山ごはんは始めて単独で登った御嶽山で、雲を見下ろしながら食べた「雲上の鮭おにぎり」。
鮎美さんの「自分のペースで、自分の好きなものを食べる山」は、私の中のハードルを下げてくれたので、私も初めての単独登山で、気負わず鮭おにぎりを持って行けたと思う。
みんなで食べたナポリタンはバーナーで熱々にして、周りに卵を流して、あれはかなり上出来だった!
卵を割らないように、大事に専用ケースで持って行ったのもいい思い出。

山を渡る  ー空木哲生ー

大学山岳部での初心者女子3人組とガチクライマー先輩3人の物語。
登山初心者のハウトゥーや山の良さ、ガチ登山者の高みを目指す心理にも少し触れられます。

仲間と登ることがメインなこともあり、鮎美さんほどマイペースに自分の登山というのとはまた違う、教え、教えられ、励まし合い、助け合い、分かち合う、そんな仲間と登る山の良さを感じるマンガ

漫画の中での初登山の高尾山。そこに登って、豚丼を作って食べた後の台詞。
「俺ら、こういうことして楽しいんだが、お前ら今日、楽しかったか?」
登って食べて降りて、それが楽しいと思える。
山仲間になれる素質ってそれだけなんだけど、強制してできることじゃないし、その気持ちを持っている人間同士を繋いで、山の上まで引き上げてくれる。そのことの、ありがたさを感じます。

単独登山も山と自分と向き合うような、特別な魅力があると思うけれど、私は登山サークル出身なので、仲間と登る価値みたいなものはやっぱり唯一無二だなぁと思います。
社会人登山サークルだと、始めて会う人と登るなんてこともけっこうあって(安全確認などはしています)、でも山が好きという共通点だけで、ちゃんと仲間になれるのが不思議だったし、嬉しい事だよね。

私は初めての登山はサークルで登った御嶽山(後に気に入りすぎて単独でもいった笑)。
山に登るってけっこうハードルが高いので、仲間がいなければ踏み出せなかったと思う。
登山前に買い物ツアーもしてくれて、すでに楽しかったなぁ。当日は体力ないまま無心で登って、励まされたり、休憩挟んでもらったり、おやつ貰ったり。
登頂後にみんなで撮る記念写真も、沢山仲間がいると楽しさ嬉しさが倍増するよね。
富士山、蝶ヶ岳、白山。私は1人じゃ絶対に登れなかった山が沢山あります。

しかし私は社会人登山デビューなので、大学生で一緒に登れる仲間と先輩がいて、若い感覚と体力と回復力があって。ただただ羨ましいとも思っちゃいますね。
学生の時に登山と出会っていたかったなぁ。

岳  ー石塚真一ー

最強クライマーで北アルプスに住んでる三歩が、山で起こる事故に山岳ボランティアとして対峙するマンガ。

山岳救助がテーマだけあって、けっこう重い。
厳しい選択や残念な結果に直面する場面が数多く描かれていて、山は楽しいだけじゃない、厳しい世界ということを教えてくれる。
山のリスク、準備の大切さ、無理をしない判断の大切さ、救助を呼ぶことの意味。
山に登る人は一度読んでおいた方がいい。

何年も山に登っていても、実際に救助が必要になる場面はあまりない。
ついつい自分は大丈夫と思ってしまいそうになるが、ほんの少し判断を間違えば、運がなければ、最悪の事態になってもおかしくないことを、岳を読んでおくと少しだけ想像できる。

子供と登ろうとしている今、安全に対する意識はより引き締めなくてはいけないと思っている。
街のように安全対策がされていない山という場所で、子供は何をするかわからない。
万が一があった時の対応力も大人と子供じゃ話が違う。
でもそういった山の厳しさも知った上で、やっぱり山を好きになって欲しいと思う気持ちは、岳の三歩と同じなんだろう。

初心者向けではないかもしれない。山に登るのが怖くなるかもしれない。
それだけ読み応えはあるので、ぜひ読んでおいてほしい。
いやでも絵もキレイだし、笑いもあるのだ、読みやすいと思います。

神々の山嶺  ー夢枕獏・谷口ジローー

エベレスト登頂に取り憑かれた男・羽生と、羽生を追いかけるカメラマンの話し。

もうこれは他のマンガとは一線を画している。山が好きとかそういうレベルの人達ではない。
行っちゃってる。自分では到底理解できない精神に達している男達の話です。
断崖に宙吊りになって、手は骨折してるから口でロープを繋ぎながら生還した話しとか、エベレストに登るためにそこに住んで、妻子まで作っちゃったり、私の現実世界、山感とは違いすぎて、今後どれだけ山を登っていても、私は決して辿り着けない領域。本でなければ触れられなかったと思う。

でも人は突き詰めるとここまでになるのか、とか。山は究極ここまで人を取り憑かせるのか、とか。私には知るべくもない山の凄さ恐ろしさを感じました。正に命掛けて登るって感じ。
正直私は羨ましいとも思えないけれど、わたしがのほほんと登っている(安全対策などはきちんとしています。)山の裏側にはこんな世界もあるのかと畏怖のような感情を抱きました。

山登りはじめました ー鈴木ともこー

山登りしたいなーと思っていた時に本屋で手に取った本。初登山の木曽駒ヶ岳含めた富士山や尾瀬など有名どころの山行を優しいイラストと笑いで描いたエッセイマンガ。

イラストも上手すぎないゆる画で、そこがまたとっつきやすい。
登山ってこういう旅行の延長のような感覚で初めてもいいのかな、と私の最初の登山の背中を押してくれた一冊。
体力がそれほどなくても、運動音痴でも、山を初めていいと言ってもらえた気がした。

山へのリスペクトと心構えはゆるい絵でも描かれていて、装備を整えることの大切さと楽しさ、そんなものもこの本から学んだ気がします。
槍ヶ岳を一目で分かるアイドル槍様と描かれていたり、山がグッと身近に感じるユーモアに溢れています。
私の初登山は御嶽山ですが、その後、木曽駒ヶ岳、富士山、尾瀬に行ったのはこのマンガの影響もあります。
富士山の大砂走りはマンガの通りだーっと興奮しましたが、実際は想像の5倍くらい長かったです笑

友人と登る山。夫婦で登る山。親と登る山。
それぞれと登る山の風景がこんな感じかなっとイメージできて、どれも楽しそうでワクワクが膨らむ。山ってこんなに優しくて自由なんだと思う。
子供と登る山はここでは描かれていないけど、それもきっと楽しめる形があるんだろうなと思わされます。
作者の鈴木ともこさんも今はお子さんがいて、長野に住んでると思うので、いつか「子供と山登りはじめました」が出ないかなぁと淡く期待しています。

終わりに


自分が楽しむ山も、仲間と登る山も、命を懸ける山も、マンガでもいろんな山があって、それぞれに魅力的ですよね。
どれがいいとか悪いではなくて、色々な山がある。それがいいなって思います。

登山を始めたころは、知らないことも多かったので、漫画が知識と興味を広げてくれました。
子供が出来てからは思うように山に登れなくなったので、
そんな私の山欲を満たすためにも山マンガを読んで、自分は歩いていなくても一緒に登っているような、そんな気持ちにさせてくれたことにも感謝しています。

あなたの山は、どんな山ですか?
好きな山マンガも、ぜひ教えてください。

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